冬もあと少しですね。我々SPartが若手家庭医の聖地、冬セミへ発表してきました!どんなワーキングセッションをしたか気になりませんか!? 一部ご紹介しましょう!夏セミ(https://saitamaspart.blogspot.com/2023/08/35.html)に引き続き、関野チャプレンとのコラボレーション企画となっています。ぜひ前回のBlogも一緒にご覧ください!
日本版ACP(
https://acp-japan.org/)について触れました。対話の重要性が強調され、本人の価値観や気持ちを言葉にすることの支援することが求められています。医療行為を決めるのがACPではないんだよ、ってことを再認識できるわかりやすい定義だと思います。
「対話」というのは実際にやろうとすると難しいと実感します。以前の関野チャプレンの講義でもあったように、自己開示することは相手の懐に入る時に有効だと思います。自分の失敗談を話してから後輩を指導するとかも似たようなやり方だと思います。対話を重ねていくために医療者側の自己開示が重要であり、もっと言えば支援する側としては自分自身の価値観を知ることもACPの実践に影響すると考えました。そのため、今回はACPを行う医療者側に焦点を当ててみようという企画です。Groud ruleは「The Safe House」っていうのを紹介しました。傾聴・共感・守秘・無条件の受容があって初めて信頼のドアが開く。かっこいい…
今回のアイスブレイクはプルチックの感情の輪(
https://swingroot.com/plutchik-emotion/)を用いて感情の表出を支援しました。医師として正しいことに囚われがちになる時もありますが、当然に感じる感情や葛藤がここでは共有されました。Negativeな感情もここではOK、というGround ruleに則った温かなグループワークになりました。この後、模擬症例または実症例を用いて、もし自分が経験した場合に、抱くであろう感情、思いを共有してもらいました。学生から指導医まで様々な背景を持つ方々に参加していただき、新たな発見や気づきも多くありました。
ここから関野チャプレンの講義になります。医療従事者はこれくらいしか対話の時間を取れていないことは、改めて再認識しなくてはなりません。「困ったことはあるけど言えない」と思っている人が大半だと思います。時間に制約がある以上簡単に変えられることではありませんが、そこは認識して取り掛かる必要があります。
左の言葉をよく聞くと思います。人生の最後にかけられる言葉がそれであっていいのか、「生まれた時を思い出してみてください」という言葉が途中ありましたが、亡くなる時も同じように「ありがとう」と言ってあげたい、そんな言葉をかけてあげたいと思いました。
医療者の多くはCUREに長けた人が多いと思います。ただ近くにいても意味がない、無力なのではないか、と感じるかもしれません。CAREの第一歩は共に居ることです。手を握り横にいたら、何か変わるのかもしれません。「あなたに会いに来ました」「あなたの患難を教えてください」と聴き、自己開示しながら対話を積み重ねることで、物語が形成されていく過程を短い時間でしたが体感することができました。
<まとめ>
いかがだったでしょうか?約1年にわたりコラボをしていただいた関野チャプレンとは残念ながら一度お別れとなってしまいますが、SPartにとって実りの多い時間でした。本当にありがとうございました。次回SPartはゆるトークでお会いしましょう!
ゆるトーク第3弾!
今回のテーマは 埼玉のプライマリ・ケアを語ろう
埼玉県の初期研修医状況
埼玉ローカルネタ
埼玉の給料事情
埼玉開業医事情
埼玉あるある など
埼玉県内のプライマリ・ケアに関わる家庭医/総合診療医が、
ゆるく語れる場を提供します!
アルコールも持参可! お気軽にご参加ください!
日時:2024年2月19日(月)
21:00~22:00
※Zoomミーティングで開催します
参加対象:埼玉県にゆかりのある総合診療医(専攻医、指導医)
総合診療を志す研修医・学生さん など
参加費:無料
応募フォーム:参加希望はこちらから登録してください
※当日のZoomURLは応募登録後に表示されます※