2022年5月14日土曜日

【開催報告】SPart 若手勉強会 「多職種連携」 2022.5.12

 【開催報告】SPart 若手勉強会 「多職種連携」 2022.5.12

指導医6人・専攻医4人・学生1人  13名の参加でした!

①症例の振り返り

専攻医2年目の先生2人から、2つのグループに分かれてそれぞれ症例を提示してもらいました。COVID-19の症例と意思決定者がいない患者の看取りの症例でした。COVID-19の症例は非常に難しい症例でしたが、専攻医の先生がしっかり患者さん、家族と向き合っている様子が伝わりました。PFとしては家族志向ケアやプロフェッショナリズムなど、多方面での学びがありそうな症例で、「その視点は考えていなかったです!」と新たな気づきも得られた振り返りになったようです。後者の症例では臨床倫理の4分割法で症例をまとめてくれたことで倫理的な判断が困難な症例に対するアプローチがしっかりできている印象でした。そんな中後見人制度の話を指導医の先生から解説いただき、非常に勉強になりました!

②コアレクチャー 狭山厚生病院 田中政任先生「多職種連携」

田中院長先生から多職種連携のお話をいただきました!

新家庭医療専門医のルーブリックを参照しながらそれぞれ解説してもらいました。

多職種連携と言ってもまずは医療/福祉/介護の違いを認識することが大事です。ケアマネージャーの資格を持っている田中先生ならでは視点で介護や福祉の制度の話も絡めながらお話いただきました!


多職種とのチームビルディングに関わるタックマンモデルの話や、多職種連携のまさに根幹とも言えるIPWの構成のお話など盛り沢山でしたが個人的には多職種連携とコンフリクト(衝突)の話が一番面白かったです!やはりどうしても連携する以前の問題として、職種やそれぞれ個人の性格は違いますから、意見の違いやコミュニケーションの問題が出てくることは必然です。そのコンフリクトマネージメントの教材として「12人の怒れる男」という映画を紹介していただきました。たった1人違う意見を提示した陪審員がどのように話を展開してコンフリクトを解消していくのか、、これは深掘りする価値がありそうですね、、!!

またperspnality typeの話が最後に出てきました。皆さんは自分がどこに当てはまるでしょうか??個人的には多職種連携やチーム形成に関しては色々なタイプの人がいる方がうまくいく気がしていますが、その分それぞれの理解がなければコンフリクトが生じてしまいます。
多職種連携コンピテンシーにある、メンバーの尊重と相互理解が重要ですね!!


SPartの若手勉強会は

毎月第1木曜日 20時開始

内容 ■専攻医&研修医の振り返り ■ベテラン&若手指導医のレクチャー ゆるーく、継続性のある会にしていきたいと思っていますので、ぜひ埼玉にゆかりのあるベテランの先生方、研修医の先生、学生さんの参加をお待ちしています!


次回は2022年6月2日 午後20時から

秩父市立病院指導医の加藤先生よりポートフォリオの書き方/生涯学習についてコアレクチャーがありますので、特に専攻医の皆さんは必聴ですね^^また来月もよろしくお願いします!

文責:さいたま市民医療センター 石川輝