参加者は、指導医1人、専門医4人、専攻医3人 初期研修医2人、学生4人の14人でした。
レクチャー:「地域志向のケア」
さいたま市民医療センター 石川輝先生
石川先生が専攻医の時に兵庫県日本海側の小さな町で取り組んだ事例を使いながら地域志向についてご解説くださいました!
地域志向性アプローチとは、地域のある特徴(例えば、この地域ではアルコール飲んでいる人が多いので、その依存症が県の他の地域に比べて多い、など) を見出し、その課題に対し、治療や予防、あるいは健康講話等を実施することです。
COPC(community oriented primary care)とは、上記の課題を見出してアプローチをかける際の、4つのステップを図式化したものです。介入の効果を評価することで、次の改善へとつなげます。コミュニティ(地域)の健康問題の同定は専攻医の先生ので判断することは難しい場合がありますので、指導医にどんどん相談してみましょう!
この活動は医師1人でできることではありません。住民・医療・行政をつなげることが必須で(介入者がいなくても地元の人たちで継続できるようになることが重要)、出会い、共感等が重要です。計画・実践・省察を重ねながらそのつながりを大きくしていきます。(「よそもの、わかもの、ばかもの」が地域創生のキーマンとなるかも?!)
振り返り
初期研修医の先生1名、専攻医の先生1名より、3事例の紹介があり、いずれも緩和ケアの事例でした。血液疾患で急激な悪化から死へ至った若い患者に対して、どのように接していくか、あるいは、肝硬変の患者が在宅診療を希望されたときに、在宅診療が困難である考えている医師がどのように医師と患者の関係を維持しながら、お互いの考えをすり合わせていくかといった議論が活発に行われました。また、スピリチュアルペインやACPの話題も盛り上がりました。
今年度SPartの若手勉強会は毎月第1木曜日 20時開始(予定)
内容 ■専攻医&研修医の振り返り ■ベテラン&若手指導医のレクチャー ゆるーく、継続性のある会にしていきたいと思っていますので、ぜひ埼玉にゆかりのあるベテランの先生方、研修医の先生、学生さんの参加をお待ちしています!
次回開催は11月4日(木)20:00~ (予定)
レクチャーテーマ「予防医療」(ハーモニークリニック高橋毅先生) の予定です!乞うご期待!
文責:田中