2022年10月7日金曜日

【開催報告】SPart 若手勉強会「医療者自身のケア」 2022.10.06

 

皆様こんにちは。今回初めてブログを担当する水流です!
乱筆乱文ご容赦くださいm(_ _)m

参加者は 指導医1人、専門医2人、専攻医4人、研修医1人、学生1人 の9人でした!

そんな今回は『専攻医が中心となって進行する勉強会』の第2弾でした。
専攻医2年目の瀧井先生(埼玉協同病院/川口診療所)から「医療者自身のケア」についてレクチャーしていただきました!


★ポートフォリオエントリー★

16.医療者自身のケア(新・家庭医専門医)

6) 公益に資する職業規範(総合診療専門医)


瀧井先生自身のご経験を通して医療者自身のケアの重要性やバーンアウトについてお話ししていただきました!



「燃え尽き症候群」は誰もが一度は耳にしたことがあると思います。

感情労働とは、サービスなどを提供する際に笑顔や明るい声など決まった感情表現を作り出すことが
業務の一部として当然のように課されている仕事のことで、医療や福祉もこれに該当します。
医師の見習いの立場である医学生や研修医は特にバーンアウトに陥る割合が高いことがわかっています。



ミニブレイクタイムとして、参加者それぞれでバーンアウト尺度をつけました。
情緒的消耗感、脱人格化、個人的達成感の3項目のうちバーンアウトのリスクを高めている
原因を知ることが出来ます。

                   

                    バーンアウトに陥る仕組みについてわかりやすい図解に示されています
            大きく分けると環境要因、個人要因に分けられ、2つの要因が相互に作用することで
  ストレスが蓄積され長期化するとバーンアウトに至ります。



心身の疲労を回復し、元の環境へ復帰するにはやはりそれなりの時間を要することがわかります
瀧井先生はその回復過程を客観視し、見事ご自身の成長に繋げられていたことがとても印象的でした!


バーンアウトしないために


個人要因としてはストレスを上手に発散する方法を身に付けることが大事だと感じました。
また、組織としてウェルネス文化を保つためには業務の効率化や働き方改革などの制度により
仕事の負荷自体を減らせるような環境づくりが大切だと学びました!



学生、研修医、専攻医のそれぞれの立場から自分たちの経験や考えを共有しました。
  対人関係のトラブルや職場での不都合により不快感情を抱いた経験談からは共感できる部分が多く
悩んでいたのは自分だけじゃなかったんだと気づけてなんだかとても安心しました!


      また、バーンアウト率が高い診療科として家庭医療が第4位という文献があることに触れ
          SPartは、孤立しやすい家庭医専攻医にとって貴重な情報共有の場となっており
 その重要性を再認識することができた会となりました!(*´▽`*)

                SPartの若手勉強会は

毎月第1木曜日 20時開始

内容 ■専攻医&研修医の振り返り ■ベテラン&若手指導医のレクチャー ゆるーく、継続性のある会にしていきたいと
思っていますので、ぜひ埼玉にゆかりのあるベテランの先生方、研修医の先生、学生さんの参加をお待ちしています!


次回は2022年11月10日 午後20時から

内容は、「SDHについて」を予定しています。
SDHって何だろう?(´・ω・)と思われた方、
家庭医療、総合診療を学ぶ上でkeyとなる考え方を学べる機会になりますので
ぜひご参加ください!!

文責:埼玉医科大学病院/丸木記念福祉メディカルセンター 水流佐方里