やっと涼しくなってきたと思いきや台風に見舞われ、変動の激しい毎日を皆様いかがお過ごしでしょうか。本日は今年度SPart代表を務めてくださっているPC学会にて「老衰」のレクチャーでお馴染みの奏診療所の今永光彦先生に家族志向のケアについてレクチャーをお願いしました。また、会の前半にはSEA(significant event analysis)を用いた振り返りも実施し、2部構成で行なっております。以下に、内容抜粋していきたいと思います。
【前半】SEA*による振り返り
(*)
・臺野巧 病院総合医のためのSEA 日本プライマリケア・連合学会誌2011.vol34 no.1
https://www.jstage.jst.go.jp/article/generalist/34/1/34_80/_pdf/-char/ja
・大西弘高他 SEA : 医師のプロフェッショナリズム教育の一手法
★エントリー
(総合診療専攻医)4. 連携重視のマネジメント
(家庭医療専攻医)13. システムに基づく診療
★概要
精神疾患が背景にある10代男性の急変症例。17時に来院、日勤→当直へ引き継ぎ。
初期診断:熱中症→最終診断:脳腫瘍・脳ヘルニア
診断エラーが起こった原因や急変対応について看護師と振り返りをする過程での感情的な変化やNext stepなどについてSEAを用いて振り返りをしました。診断エラーの要素*を考えることを指導医から学び、引き継ぎの時に起こるエラーに対してシステムへの介入ができればポートフォリオにも繋がるのでは、という助言をもらうことができた(と当人は言っていました)。
(*)https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/108/9/108_1837/_pdf
【後半】家庭医療レクチャー
★エントリー
(総合診療専攻医)1. 包括的統合的アプローチ、3. 患者中心の医療・ケア
(家庭医療専攻医)7. 家族志向のケア
★概要
どこまで目指すべきか。ルーブリックではレベル4と書かれていますが、実際にレベル4まで行うのは至難の技です。ここから仮想の症例を用いて、実践の方法を学びました。