<はじめに>
新年明けましておめでとうございます。今年度もSPartよろしくお願いします。
昨年に引き続き、牧師/チャプレン関野和寛による新年会で2025年の幕開けとなりました!前回の話についてはブログ(https://saitamaspart.blogspot.com/2023/02/2023.html)をご覧ください!
理学療法士1名、社会福祉士1名、研修医1名、専攻医4名、指導医4名の合計11名の方々に参加していただきました。年明け早々にありがとうございます。
今回は前回の続きの部分として、「Internal Family System /内的家族療法」についても触れていただきました。言語化が難しい分野ですが、少しでも伝わればと思い綴ります…
<概要>
日本ではまだ馴染みの少ないチャプレンですが、アメリカでは軍隊・警察・病院など至る所にチャプレンがいます。例えばメジャーリーグではすべてのチームにいるようです。
みなさん箱根駅伝は見ましたか?毎年恒例のこの光景から、箱根駅伝に観るチャプレンシーについて語ってくださいました。身体に起きていることは同じでもチャプレンがいるのといないのは左右の違いが生まれる。ここにチャプレンがいる意義を感じる、と話してくれました。
ここで本日のテーマ「Internal Family System /内的家族療法」です。セルフの中でいかにパーツがぶつかっているか、例を出しながらイメージを膨らませていきました。両価性のある言葉が本人より出ることに戸惑う場面もありますが、パーツが垣間見えていると察すると了解しやすいかもしれないなと思いました。
死に晒されたパーツを自分の中で認めることができれば癒しが生まれるかもしれません。水平軸を生きる者は教師であり、怖いことではあるが「今死を前にしてどう思っているか」を尋ねパーツを引き出すことが重要だと語ってくれました。これがスピリチュアルケアなのではないか、と考えます。
最後、症例をもとにSufferingについて説明がありました。WHOが定める緩和ケアの中にもあるSuffering(苦痛)という言葉について、”患難”という意訳でした。個人的にはしっくり来ましたね。質問でもあがりましたが、患者中心の医療(PCCM)に出てくるillnessとdiseaseのような感じともしかしたら似ているかもしれないとディスカッションになりました。
<まとめ>
いかがだったでしょうか。個人的には冒頭でチャペルからアカペラがあったのが好きでした。ブログに表せないのが残念です…しかし、チャペルから聞こえずともアカペラを聞くチャンスが…あれなんか京都の方から鐘の音が…?
「チャプレン×家庭医が送るACP」聴診器では聞こえない「あなたの」心の声に耳を澄ませる、冬の陣
<次回予告>
2024年2月1日 20時〜21時30分(本番と一緒の時間構成です)
第19回若手医師のための家庭医療学 冬季セミナー 大予演会
冬セミの場所は京都の現地開催です!投稿者もスタッフの一員として関わらせていただいてます。オンデマンドは残念ながら我々のセッションは行わないので、現地参加が難しい方はぜひこの予演会で、SPartが送るセッションをプレセミナーとしてぜひ味わっていってください!1人でも多くの人に参加いただけると、予演会としてありがたいですし、素晴らしいセッションを多くの人に届けたいと思ってます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。今年もよろしくお願いします!