2022年3月6日日曜日

 【開催報告】第5回SPart勉強会(オンライン) 2022.3.6

テーマ:「診断学」と「地域医療」

〜総合診療の幅広い魅力を体験しよう!〜

日時:2022年3月6日(日) 13:30-17:00 オンライン開催

参加者:29名(専攻医3名、初期研修医5名、学生2名を含む)

【スタッフ:SPartコアメンバー】
・石川 輝 さいたま市民医療センター(さいたま市)
・今永 光彦 奏診療所(蓮田市)
・大塚 貴博 あけとクリニック(熊谷市)
・加藤 寿  秩父市立病院(秩父市)
・高橋 毅  ハーモニークリニック(さいたま市)
・田中 政任 狭山厚生病院(狭山市)

【内容】

1、診断学セッション さいたま市民医療センター 内科救急総合診療科

 このセッションはさいたま位市民医療センターの内科救急総合診療科の先生方にお願いしました。System1の9症例とSystem2の2症例を
提示いただきました。System1の直感的診断はクイズのようで良いトレーニングになり、System2の事例は診断後の経過がとても教育的であり、どちらも本当に勉強になる内容でした。ありがとうございました!



2、地域医療セッション 
 高橋 毅  ハーモニークリニック(さいたま市)
 今永 光彦 奏診療所(蓮田市)
 田中 政任 狭山厚生病院(狭山市)
 大塚 貴博 あけとクリニック(熊谷市)
 加藤 寿  秩父市立病院(秩父市)

このセッションでは、総合診療に興味のある学生や研修医・専攻医に向けて、埼玉県の各地域で地域医療を実践しているSPartコアメンバーの地域医療に対する熱い思いを語っていただきました。セッションの後半ではグループワークを行い、地域医療についてのディスカッションを行いました。各地域の特徴やそれぞれの先生方の地域医療に対する思いを聞くことができ、埼玉県でもこんな地域医療が実践されているということが若手の皆さんに伝えることができたと思います。
 


【全体を通して】
 今回は診断学と地域医療という、ある意味両極端なテーマを同時に扱うことで、総合診療の幅広さを実感していただけたのではないかと思います。全体的には専攻医を中心とした若手をターゲットにした内容だったと思いますが、診断学セッションに関しては、むしろ指導医からの評価が良かったように思います。
 個人的には、今年度のSPart代表を務めていた中で、自らのライフワークである地域医療のセッションができたことと、それに対して学生や研修医からとても良い反応が得られたのが、何よりも嬉しく思いました。また、今回は、さいたま市民医療センターの総合診療科の先生方とも繋がりができたことも大きな収穫でした。
今後もこのSPart勉強会が、埼玉県の総合診療、地域医療の繋がりができる会としての役割が担えればとても嬉しいです。


次回のSPart勉強会は2022年秋頃に行う予定です。
たくさんの方のご参加をお待ちしています!


文責 加藤寿

2022年3月3日木曜日

【開催報告】SPart若手勉強会 総合診療専門医試験、研修について(沖縄県立八重山病院総合診療科、板垣健介先生)

新型コロナウイルスの波はまだ収まることを知らず、やや閉塞感のある日々が続いておりますが勉強会は粛々と毎月開催できております笑

今回は沖縄県立八重山病院総合診療科、板垣健介先生からレクチャーをいただきました!

板垣先生は新課程になってからの初めての「総合診療専門医」です。

全国にその数、76名しかおらず非常に貴重な存在で、試験やポートフォリオ(PF)の話、自身の研修の話など色々お話していただきました!


八重山病院、めちゃ楽しそうでした!!石垣島での生活や診療の詳しい話はまた次の機会にしていただくことになりました^^

専攻医時代のさいたま市民医療センターや兵庫県の公立浜坂病院での研修は筆者も同様に経験しましたが、本当に充実した研修生活だったと思います。詳しい内容は割愛しますが、人との出会いって大切だな〜と思った専攻医生活でした!

ただそんな中で我々総合診療専攻医はポートフォリオや専門医取得に向けて試験が待ち構えております。板垣先生がPF作成に関して「6つのコツ」を伝授してくれました。

「PF作成の6つのコツ」

①ルーブリックを携帯しネタがないか常にアンテナをはる

②陰性感情を抱えた症例はPFの良いネタになる

③定期的な症例・事例の振り返りでPFのネタが見つかる

④それでもネタがない時は指導医と相談して何かアクションを起こそう!

⑤PF作成当初にコアな領域の2-3例作成できればあとはすらすら書ける。最初は頑張る!

⑥苦労しそうな事例(委員会など)や症例は最初からPFを作成する方針で行動する

「総合診療専門医試験に関して」

試験対策は上記の内容を行ったとのことでしたが、一番は同期のFacebookグループに入って情報を共有することが役立ったそうです。旧家庭医療専門医試験のようなCSA(模擬面接)はなく、面接はPFの内容を数問聞かれた程度とのことでした。試験は国家試験のような内容+αと言ったところでしょうか。内科と総合診療(プライマリケア領域)の配点が高く、そこの勉強を中心に余裕があれば小児、救急、といった準備がいいのかもしれませんね!ちなみに合格率は76/83名(92%)、筆記試験の合格点は165/250(66%)だったようです。

総合診療医に必要な姿は「ウルトラアンパンマン」!!笑
色々なセッティングで、色々な人と出会い、協働しながら研修を行ってきた板垣先生だからこそ感じることができた気づきだったのではないかと思いました。

SPartの若手勉強会は

毎月第1木曜日 20時開始

内容 ■専攻医&研修医の振り返り ■ベテラン&若手指導医のレクチャー ゆるーく、継続性のある会にしていきたいと思っていますので、ぜひ埼玉にゆかりのあるベテランの先生方、研修医の先生、学生さんの参加をお待ちしています!

次回開催は4月7日(木)20:00~ (予定)  
テーマはようこそ総合診療の世界へ!!です^^お楽しみに!

文責:石川