2022年3月3日木曜日

【開催報告】SPart若手勉強会 総合診療専門医試験、研修について(沖縄県立八重山病院総合診療科、板垣健介先生)

新型コロナウイルスの波はまだ収まることを知らず、やや閉塞感のある日々が続いておりますが勉強会は粛々と毎月開催できております笑

今回は沖縄県立八重山病院総合診療科、板垣健介先生からレクチャーをいただきました!

板垣先生は新課程になってからの初めての「総合診療専門医」です。

全国にその数、76名しかおらず非常に貴重な存在で、試験やポートフォリオ(PF)の話、自身の研修の話など色々お話していただきました!


八重山病院、めちゃ楽しそうでした!!石垣島での生活や診療の詳しい話はまた次の機会にしていただくことになりました^^

専攻医時代のさいたま市民医療センターや兵庫県の公立浜坂病院での研修は筆者も同様に経験しましたが、本当に充実した研修生活だったと思います。詳しい内容は割愛しますが、人との出会いって大切だな〜と思った専攻医生活でした!

ただそんな中で我々総合診療専攻医はポートフォリオや専門医取得に向けて試験が待ち構えております。板垣先生がPF作成に関して「6つのコツ」を伝授してくれました。

「PF作成の6つのコツ」

①ルーブリックを携帯しネタがないか常にアンテナをはる

②陰性感情を抱えた症例はPFの良いネタになる

③定期的な症例・事例の振り返りでPFのネタが見つかる

④それでもネタがない時は指導医と相談して何かアクションを起こそう!

⑤PF作成当初にコアな領域の2-3例作成できればあとはすらすら書ける。最初は頑張る!

⑥苦労しそうな事例(委員会など)や症例は最初からPFを作成する方針で行動する

「総合診療専門医試験に関して」

試験対策は上記の内容を行ったとのことでしたが、一番は同期のFacebookグループに入って情報を共有することが役立ったそうです。旧家庭医療専門医試験のようなCSA(模擬面接)はなく、面接はPFの内容を数問聞かれた程度とのことでした。試験は国家試験のような内容+αと言ったところでしょうか。内科と総合診療(プライマリケア領域)の配点が高く、そこの勉強を中心に余裕があれば小児、救急、といった準備がいいのかもしれませんね!ちなみに合格率は76/83名(92%)、筆記試験の合格点は165/250(66%)だったようです。

総合診療医に必要な姿は「ウルトラアンパンマン」!!笑
色々なセッティングで、色々な人と出会い、協働しながら研修を行ってきた板垣先生だからこそ感じることができた気づきだったのではないかと思いました。

SPartの若手勉強会は

毎月第1木曜日 20時開始

内容 ■専攻医&研修医の振り返り ■ベテラン&若手指導医のレクチャー ゆるーく、継続性のある会にしていきたいと思っていますので、ぜひ埼玉にゆかりのあるベテランの先生方、研修医の先生、学生さんの参加をお待ちしています!

次回開催は4月7日(木)20:00~ (予定)  
テーマはようこそ総合診療の世界へ!!です^^お楽しみに!

文責:石川